いっとう最初に麻布十番に来たときは、まだ南北線は開通していなかった。休日だというのに、商店街にはほとんど人がいなかった、記憶がある。仙台坂を登ってきたのか、下りてきたのかはもう定かではないけど、なんて不便なとこなんだと思った。
東京タワーが大好きで、夕暮れの街が大好きで、のんびりするのがとてもとても大好きな私は、最近またこのまちにやってきた。仕事で、打合せをするためで、駅を出たら商店街のすぐ脇で、スターバックスまで徒歩1分。まちに降り立った瞬間に、あ、ここに住もうと思ったのだった。
今回の取材は自分の家探しも兼ねていたのだが、やはり家賃は高騰していた。ま、とりあえず、2002年はもう少し都心に住もうと思っている。そう、東京タワーに近づいていくのだ。
わたしの夢の一つは(というと本当に信じる人がいるので困るけど。本当はゆっくり休みたいということ以外ない)、東京タワーの見える家に住んで、毎晩風呂場で酒を飲みつつ、東京タワーを愛でることである。今年はその夢に少し近づいていこう、という目標を立てたのであった。(単に更新時期がきているから、環境を変えようと思っているのだけど)
よく、マンションを買うとか、持ち家を立てるとかという壮大なプランを持っている人がいるけれど、そんなことしたら、ずっとそこに住むのよね・・・と少し息苦しくなったり、憂鬱になったりする人間なので、更新時期はいらないコスト支出にはちょっと不満もあるけれど、自分の生活を一新する良い機会として有効に働いている。
もう4年、同じまちに住んでいるけれど、このまちを「美しい」と感じた記憶が私にはない。それはやはり悲しいことである。ふるさとのまちは何もなかったが、夕焼けが本当に美しくて、それだけで、本当に泣いてしまったことがある。ただ美しい、それだけで泣くなんて、やっぱり、東京ではない気がする。
麻布十番は、なんか、ちょっとヨーロッパっぽい。それは麻布十番が麻布十番であることを捨てていないまちだからだ。捨てていないというのは、愛するものを守ろうとしているってことだけど。
まち、或いは街並みとしてみると、やはり統一感はないのだけど、そこは死守している。日本では本当に少ないまちの一つだ。多くのまちは自分というものを見失い、どこかで流行ったものに自分を合わせていく。何かを守ろうとするとすごい努力とエネルギーが必要だから、イージーな物まねに走ってしまうのだろうけど。
麻布十番未知案内で、老舗一覧というのがあって、古い順に29件老舗が紹介されていた。すでに、廃業等でなくなったお店は20件あるそうだ。麻布十番への愛情を強く感じさせてくれるページでした。
更科の3件は、今度はしごしようと思っている、よんよんでした。
皆さんも住むまちに関しての情報や思いをお寄せください。